1994年4月に酒税法が改正され、ビールの最低製造量がそれまでの年間2,000KLから60KLにまで引き下げられました。
これにより、大手メーカーにしか許されていなかったビール製造が、各地の中小メーカーにも可能になり、日本全国で個性豊かな「地ビール」が誕生することになりました。
全国各地で新規参入が相次ぎ、一時は全国で300か所もの地ビール製造所が誕生し、ブームとなりました。
多くの地域で地ビール醸造所が設立されましたが、結果下火となり、多くの醸造所が停止、廃止となりました。
当時はまだ億単位の投資が必要で大きな醸造設備を構え、製造したが、販売量は限られ、投資回収が難しかったと考えられます。
一方で米国においては2000年ころから、ブリューパブと言って、小さな醸造所(ブリュワリー)を持つパブ形式の飲食店(ブリューパブ)が発展しました。
その間、小さな醸造設備が多く作られるようになり、さらに中国製の醸造設備も登場し、さらに安価で醸造設備が揃えられる素地ができていきました。
結果として、米国では、小規模の工場で製造販売されるクラフトビールが人気となり、クラフトビールがビール全消費量の十数パーセントのシェアを得るまでになりました。
日本においても2010年くらいにクラフトビールに火が付き、多くのクラフトビール工場が作られてきました。
現在は、年間60KLの「ビール」に対して、年間6KLの製造と販売が見込めれば、「発泡酒」の免許が取得できます。
奄美ブリュワリーは、「発泡酒」の免許を2022年7月7日に取得いたしました。
奄美の素材をより多く使用するには「発泡酒」で十分です。
そもそも、世界を見ると「発泡酒」という概念はなく、「発泡酒」も世界では「ビール」の一部です。
日本独自の税制のたまもの。
しかしながら、やはり私たちは「ビール」免許を取得する目標があります。
できるだけ多くの皆様に「奄美」のビールを提供したい。
今後は切磋琢磨し、よりコストカット、品質、生産性の向上でより多くのクラフトビールを多くの皆様に提供することで2年以内の「ビール」免許取得を目指します。
さて、
2023年1月時点で
全国669か所(Alwayslobebeer.com調べ)
やりすぎ感はありますが、、
それでも、現在の日本のクラフトビールのシェアは全体の1パーセント程度と言われています。
少しでもクラフトビールの敷居を下げ、多くの皆様にお届けできるように頑張っていきます!!